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難易度別洋画62作品解説

リスニング難易度 初級

もちろん私の解説ではありません。
10年程前に刊行された書籍からの抜粋です。
各作品のポイントを簡単に紹介しています。
参考にしていただければ幸いです。

{特にお勧めの作品}
E・T  E・Tの英語は長くても4、5語。まずはスタートで絶対の自信をつけたい人に最適。

七年目の浮気  マリリン・モンローの英語はややスローで、甘えるような話し方が特徴。1995年当時の英語はやはり、現代のものと比較してスラングもなく、オーソドックス。こうしたものが好みの人にはピッタリの作品。

ネバーエンディング・ストーリー  作家、ミヒャエル・エンデのファンの人はこの作品からスタートしてみるのもよい。

バック・トゥ・ザ・フューチャー 一応、アメリカの高校生が話しているスタンダードな英語とみてよい。

バック・トゥ・ザ・フューチャー2  タイムマシーンに関連する科学的な専門用語が多少聞き取れないかもしれないが、その部分は気にする必要はない。

フリントストーン  クリアな英語、発音でヒアリング教材としてはなかなかよい。ただし、この作品のジョークを聞いて笑えるには、かなりの努力と雑学を要す。例えば、son of a bitchをもじって son of a brachiosaurusなんていう箇所がかなりある。

麗しのサブリナ  オードリー・ヘップバーンの上品で美しい英語には、むろんスラング、訛りなどは全くなし。現代のものから比べるとややゆったりとしたしゃべり方だが、明快な発音で、今でもお手本とすべき英語。特に女性の皆さんの初級スタートとして、一番に推薦したい作品。

デーブ  初級となっているが、随所に中級程度の英語がはいっている。また、政治用語をどれだけ知っているかでヒアリングの出来具合を左右するかもしれない。しかし、この映画に出てくる程度の政治用語はむしろ知っていて当然だと思うこと。発音、発声のお手本とすべきような、非常にきれいで明確な英語で語られている。

{選ぶ際に注意すべき作品}

スターウォーズ  SFにつきものの造語や技術用語が多く、意外と悩まされる可能性あり。場面選びを慎重に。C3POの英語は、他の登場人物のアメリカ英語と比較して明らかにイギリス英語の香りあり。

スターウォーズ 帝国の逆襲  ヨーダの倒置法を多用した言い方に特徴あり。第一作同様、やはりSFにつきものの 造語や技術用語が頻繁に使われている。

スターウォーズ ジュダイの復讐  異性人の話す言葉が英語でないので、画面で話者の確認をする必要がある。その異性人の話す言葉を翻訳するC3POの英語も人工音的で、リピーティング教材の手本としては問題あり。

ラスト・エンペラー  ジョンストンと皇帝・溥儀のブリティッシュ・イングリッシュ、甘粕大尉をはじめとする関東軍のジャパニーズ・イングリッシュと様々な種類の英語が聞くことができる。

難易度別洋画62作品解説

リスニング難易度 中級

{特にお勧めの作品}

愛と哀しみの果て  レッドフォードの英語は模範的なもの。メルリ・ストリープの英語は意図的なヨーロッパ英語なので注意。

オールウェイズ  スタンダードな英語で聞き取りやすい。ヘップバーンの英語はイギリス英語の雰囲気。

ゴースト  霊媒師のオダ・メイの英語がひときわ精彩を放っている感がある。感情表現を音で表わす名人芸とでもいうべきもの。全体的に、スタンダードな現代英語として覚えておくべき表現が一杯。発音的にも、大変聞き取りやすい。

フィールド・オブ・ドリームス  ケビン・コスナー、エイミー・マディガンの英語も明瞭で聞きやすい。エイミーの小気味の良い英語が魅力。

ブレックファスト・クラブ  現代のアメリカの高校生の日常会話を知るには最適な教材。ただし、予想以上のきわどいセリフや俗語表現などが多い。しかし、これこそアメリカの現代の若者が実際に使っている生きた英語。

ボディーガード  ケビン・コスナー、ホイットニー・ヒューストンの英語はともによい。日常会話で役に立つ英語表現がたいへん多く、教材に打ってつけの作品の一つ。

マイヴェリック  多少のスラングはあるが、全体的にはスタンダードな英語で、聞き取りやすいほう。ジュディー・フォスターの南部訛り、独特の言い回しも表現力をつける助けになるはず。

摩天楼はバラ色に  ニューヨークのビジネスマンの英語を聞きたければこの作品がいい。一般常識的な経済用語なども、ある程度この作品で学ぶことができる。

ローズ家の戦争  離婚戦争がテーマだけあって、他の作品にみられない深刻で激しい夫婦のやり取りが、ブラックユーモアに富んだ英語感情表現として随所に現われる。オリバー夫婦の感情的なセリフと、終始冷静なギャヴィンのセリフが好対照なのもこの作品の魅力。

ワーキング・ガールズ  テスのブルックリン訛りの英語と、彼女の上司キャサリンの上品さと知的さを気取った英語の対比が面白い。ビジネス英語を学ぶのに最適の一本。

ミセス・ダウト  ロビン・ウィリアムズの英語はイギリス英語に近い。またサリー・フィールドの英語は紛れもない米語。この”米語”と”英語”の発音の違いの典型が、例えばneither[ネイザー](米語式)[ナイザー](英語式)というように表れている。

{選ぶ際に注意すべき作品}

インディージョーンズ 魔宮の伝説  少々男性的な、上品さを欠いた表現が目立つ。イギリス軍人のブリティッシュ・イングリッシュと、モラのインド訛りの英語が聞ける。

インナースペース  SFもので、なおかつ人体の中を探査船で駆け巡るという設定のため、cardiac arrest:「心拍停止」など医学・解剖学などの専門用語に悩まされてしまう。したがって、出来る限りこうした専門用語が出てこない箇所を選んでヒアリングの対象としたほうが無難。

ダンス・ウィズ・ウルブス  バッファローのシーンなど映像的な見どころは多いが、とにかく肝心の英語の分量が少なすぎて、勉強用には損をした感じがするかもしれない。

デイズ・オブ・サンダー  コールとクレアはスタンダードな米語。舞台がアメリカ東南部なので、その他の英語も聞ける。

逃亡者  英語のセリフの分量が少ないのが難点。

トータル・リコール  シュワルツェネッガーのヨーロッパ英語が、意外と私たちには聞き取りやすい。 SFものだが専門用語などもそれ程多くなく、少々4文字表現も交じるが、まずはスタンダードな英語。

バック・トゥ・ザ・フューチャー3  標準米語。ただし、マーティの祖先の話す英語にはアイルランド訛りあり。

フラッシュダンス  セリフが少ないのが難点。主人公のアレックスのセリフも Fuck the goddamn money! Go fuck the blond, Nick!「知ったことですか! ブロンドとやってりゃいいでしょう!」などと、意外なほど汚い言葉を乱発するので、ちょっぴりガックリする人もいるかもしれない

スラングとは?

難易度別洋画62作品解説

リスニング難易度 上級

{特にお勧めする作品}

ウーマン・イン・レッド  標準米語。比較的聞き取りやすい発音とスピードの作品。

すてきな片思い  現代アメリカの高校生の日常生活と話題が一杯。これが現代のアメリカの学生の使う英語そのもの。真面目でお上品な英語を期待していると、ドッキリする表現や俗語も出て来て、興味津々。

評決  法律・法廷用語が頻出する。ニューマンの英語も弁護士らしい、重みのある、説得力に満ちた語りになっている。

{選ぶ際に注意する作品}

ケープ・フィアー  知能犯の復習魔マクス・ケイディの話す英語には南部訛りあり。法律、聖書、裁判用語など語彙がかなり多く、比較的長いセリフのやり取りが多いのでやりがいがある。

さよならゲーム  アニーのアクセントは南部英語。野球がテーマの作品だけあって、専門用語なども多い。

推定無罪  法廷に関する英語を知るには絶好の教材。法廷の歴史的、伝統的な表現、例えば、審理開始の際の May it please the court.などといった、他では見られない独特の表現を身につけることが可能。

タッカー  自動車好きな人にはたまらない作品。自動車に関する専門用語も多い。英語はスタンダードな米語。

ツインズ  弟の実直な言葉と兄貴の下品な言い方が好対照で、英語の表現の差違を実感できる作品。

テルマ&ルイーズ  主人公2人の英語は上品な英語からは程遠く、南部方言も目立つ作品。

トップ・ガン  空軍航空専門用語が目白押し。恋のやり取りはスタンダードな英語。

バック・ドラフト  消防士に関する技術用語などもあり、中産階級かそれよりやや下の人たちの言葉・表現が目立つ。

ブラック・レイン  マイケル・ダグラスの英語と高倉健のジャパニーズ・イングリッシュが好対照で楽しめる。

メンフィス・ベル  ジョーク、俗語、卑語のオンパレード。son of a bitch, mug-face, nuts, dummy, jerkなどという「バカ」という言葉が乱発。空軍航空用語なども多い。

レイダース 失われたアーク  ベロックの英語はフランス訛り。ナチスの残党たちにはドイツ語訛りあり。

ロッキー  ロッキーの話す英語は、乱暴で文法上の間違いも多い。教材としては、若い人にはあまりすすめられない。

ロッキー2  エイドリアンの英語は一応標準的な米語なので、教材として良い。ただし、全体に肝心のセリフの分量が少ないのが難点。

ロッキー3  クラバーの早口英語、ミッキーの癖のある語りなどが、ヒヤリングに苦労する点である。

ロッキー4  ソ連側の英語は、一応ヨーロッパ・イングリッシュで、英米の英語よりも、私たち日本人には聞き取りやすい。ロッキーの英語も、この頃になるとほぼ標準米語に近い。

難易度別洋画62作品解説

リスニング難易度 最上級

赤毛のアン  模範的な、立派な内容、表現で一杯の作品である。アンの英語、話し方、表情など、私たちはおおいに学ぶべき。

赤ちゃんはトップレディがお好き  ニューヨークで第一線のキャリアウーマンとして働く女性ならではの英語が聞ける。上司とのやり取り、相手に口を挟ませない言葉の連射砲は、まさにアメリカのビジネス世界の熾烈な競争の現実そのもの。due:「決済日」あるいはgolden parachute:「退職金優遇処置」などとビジネス用語なども習得できる。キャリア志向の女性には必見、必聴の作品。

インディージョーンズ 最後の聖戦  とにかく語彙が多く、その意味ではヒアリングがなかなか難しいが、逆に単語力を増やす目的にすれば効果抜群。

ウォール街  インサイダー取引など、証券関係、経済用語など、基本的なビジネス英語も学べる点で魅力。これがアメリカのビジネス界での生きた英語の典型だと思って、一度はアタックしてほしい作品の一つ

カラーズ  ロス市警とギャングと抗争がテーマとあって、俗語、卑語が多い。英語の発音もヒスパニック系のもの、黒人のものと多種多様。

JFK  話されている英語は標準的な米語であるが、ケネディー大統領暗殺というデリケートな内容を扱っているので、表現がじつに的確で、英語の勉強になる。ヒアリング教材としては、内容、語彙、セリフの長さからみて、かなりの力が要求される。

スティング  30年代のシカゴ・ギャングの英語が聞ける。隠語・俗語などギャンブラーの専門用語も学べる。

続・赤毛のアン  上流社会の、知的で上品な表現が多い。語彙が大変豊富な作品であるので、その点でも教材として役立つ。

ドライビング・ミス・デイジー  南部の頑固で古風な元女性白人教師と運転手の黒人の南部訛りの英語がたっぷり楽しめる。

ハード・ウェイ  本物のニューヨーク・デカとコメディは、俳優の迫力満点の英語とジョークに富んだ会話が魅力。

マグノリアの花たち  母と娘の会話を中心に、内容・表現も最高。とにかく役者ぞろいで、言葉・表現の豊かさを学ぶことができる最高の教材。ただし、英語は南部の白人英語。

ミシシッピーバーニング  FBI捜査官はスタンダードな英語。南部の白人、黒人英語とバラエティーに富んでいる。

レインマン  長い会話が多い。語彙数も多く、かなり手応えがある。